おすすめイベント・新着情報

銀座もとじ

【銀座もとじ】松枝家の久留米絣―藍と光の探求と展開|3月催事

2025.03.07 - 2025.03.09


松枝崇弘作 久留米絣着物「灯朧」

明治初期の創業から150年以上の歴史を持つ松枝家。
松枝玉記氏生誕120年を祝し、昨年は記念展「久留米絣と松枝家」が福岡県立美術館で開催され、国内外問わず多くのファンを魅了しました。
このたび銀座もとじでは、美術館収蔵品を含む松枝家四代(松枝玉記、松枝哲哉、松枝小夜子、松枝崇弘)の作品を一堂に展示いたします。
詩情あふれる絵絣模様、中藍や淡藍による豊かな諧調の美しさ、四代一人ひとりの個性輝く「藍と光」の表現を堪能いただけるまたとない機会です。
ぜひご覧くださいませ。
※オンラインショップでも順次作品を公開してまいります。

作品一覧はこちら

イベントのお申込みはこちら

ぎゃらりートーク

日 時:3月8日(土)10~11時
登壇者:松枝小夜子氏、松枝崇弘氏、外館和子先生(工芸史家・多摩美術大学教授)
場 所:銀座もとじ 和織
定 員:40名様(無料・要予約)【受付中】

お申込みはこちら

作品解説

3月9日(日)14時~14時半(無料・要予約)【受付中】

お申込みはこちら

作家在廊

3月7日(金) 13~18時
3月8日(土) 11~18時
3月9日(日) 11~16時

特別展示作品

松枝玉記 作
久留米絣着物『風と光』(1972)※非売品
久留米絣振袖『献穀』(1976)※非売品

松枝哲哉 作
久留米絣着物『夢花火』(1995)※非売品
久留米絣着物『爽風』(2013)※非売品

展示販売作品の一部

松枝小夜子 作
久留米絣着物『薫風』(2000)第35回西部伝統工芸展入選
久留米絣着物『波の蝶』(2024)第58回日本伝統工芸染織展入選
久留米絣着物『射光』(2023)第70回日本伝統工芸展入選
久留米絣着物『花舞い』(2024)第58回西部伝統工芸展入選
久留米絣着物『光の調べ』(1996)第31回西部伝統工芸展
久留米絣着物『光ほのか』(2005)第39回日本伝統工芸染織展入選
久留米絣着物『風ノ光』(2022)第56回西部伝統工芸展入選
久留米絣着物『青い時』(1992)
久留米絣着物『友情・絆』(2016)第50回日本伝統工芸染織展
久留米絣着物『星抱く』(2023)第57回西部伝統工芸展

松枝崇弘 作
久留米絣着物『灯朧』(2024)第58回西部伝統工芸展入選
久留米絣着物『滝音』(2022)第56回西部伝統工芸展入選
久留米絣着物『藍の旋律』(2023)第57回日本伝統工芸染織展入選
久留米絣着物『光の系譜』(2022)第69回日本伝統工芸展入選
久留米絣着物『川音』(2024)第58回日本伝統工芸染織展入選

会期:2025年3月7日(金)~9日(日)
場所:銀座もとじ 和織、男のきもの、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ 和織・和染(女性のきもの) 03-3538-7878
銀座もとじ 男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)

フォームからのお問い合わせ

松枝小夜子氏 プロフィール

日本工芸会正会員
1956年、熊本市生まれ。故・松枝哲哉さんの奥様で、ご子息・松枝崇弘さんとともに、工房「藍生庵(らんせいあん)」を引き継がれました。芸術大学卒業後、重要無形文化財「紬縞織・絣織」保持者の宗廣力三氏の作品に出合い染織の道に進むことを決意。宗廣氏が主催する郡上工芸研究所での修行を経て、1985年、哲哉さんとの結婚を機に久留米絣の道へ。松枝家の伝統を受け継ぎながら、時には絣の曲線を端正に織り出す空間性あふれる作品で、凛としなやかな、現代に息づく久留米絣を手がけられています。2012年日本伝統工芸染織展日本経済新聞社賞受賞、他入選多数。

松枝小夜子 作家紹介ページ

松枝崇弘氏 プロフィール

1995年、福岡県久留米市生まれ。7歳でお父様から藍染めを、10歳でお母様から機織りを学び、幼い頃から染織に親しんで育つも、大学卒業後は一般企業に就職。お父様・哲哉さんがご病気になられたのをきかっけに本格的に家業へ入り、父から子への松枝家の技術伝承は動画等を駆使して病床からも行われ、濃密な修行期間を過ごされます。お父様のご逝去後、2021年に日本伝統工芸展へ初出品・初入選、「日本工芸会奨励賞」受賞。幼少期より短歌を嗜み、小学3年生で詠んだ歌『クワふれば ミミズはじける土のうね ひとさし指で 藍のたねまく』が国民文化祭で選抜されるなど入選多数。

久留米絣とは《国の重要無形文化財》

福岡県久留米市周辺で作られる絣模様の綿織物で、19世紀初めに12才の少女・ 井上伝によって生み出されたとされます。藍の濃淡と白のコントラストが美しく、丹念に織り込まれた絣模様と、丁寧に染められた藍色が醸し出す温かな風合いが魅力。日常着として愛されてきましたが、長い歴史の中で技術と文様が練磨され、絣織りの最高峰として価値を高め1957年には国の重要無形文化財に指定。指定条件は次の通り。(1)手くびりによる絣糸を用いる。(2)純正天然藍で染める。(3)投げ杼による手織。

久留米絣の詳しい情報

松枝家の久留米絣―藍と光の探求と展開|和織物語

多摩美術大学教授の外舘和子先生に取材執筆いただきました。全文公開しておりますので、ぜひご覧ください。

和織物語を読む