旦ナビ
2020.03.01
今回のゲストは、1935年(昭和10年)創業、巨匠から若手作家の作品を取り扱う陶磁器専門店、黒田陶苑の黒田瑠美さん。現店主のサポートをしながら、やきものの魅力を発信。近年は海外からのお客様も増えているそう。今回は自身がホッと一息つきたいときに立ち寄る和菓子の専門店や、美味しいお茶やコーヒーが飲めるお店をご紹介します。
室町時代後期に京都で創業し、長らく御所の御用をつとめてきた老舗和菓子店〈とらや〉。銀座店は銀座中央通りに面した華やかなロケーションに位置し、2Fには喫茶室〈虎屋菓寮〉もあります。〈黒田陶苑〉のすぐ隣ということもあり、黒田さんも日頃からお世話になっているそう。
「羊羹や季節のお菓子などの定番はもちろんですが、とらやさんだからこその新しいお菓子がいつもあるので楽しいです。自分へのご褒美おやつや、お客様への手土産として利用することが多いですね」と黒田さん。なかでもつい手が伸びてしまうのが、「あんやき」と「小形羊羹」なんだそう。
「あんやき」(各238円*税込)は、餡に卵黄、ふくらし粉を混ぜて焼き上げたまろやかな味わいのお菓子です。
「とくに白餡が好きです。ホロホロとした食感が美味しく、和の素材ですがケーキのようでもあり、コーヒーにも日本茶にもよく合います」
「小形羊羹」(各260円*税込)は、とらやを代表する煉羊羹を食べきりサイズにし、持ち運びしやすいパッケージにしたものです。
「どの味も大好きなのですが、『おもかげ』がとくにお気に入りです。黒砂糖のコクのある甘みが、コーヒーとも、お茶ともよく合いますね。ランチを食べ逃してしまったときにあると、非常食としてエネルギー補充にもなります。旅行や出張に行く時なども、スーツケースの隙間に入れて持っていくんです。そういえばイギリスへの留学時代も、これをスーツケースに詰め込んで行って、ホームシックをしのぎましたね(笑)。コンパクトなサイズもちょうどよく、日持ちもするので重宝しますよ」
東京2020オリンピック・パラリンピック大会ルックとエンブレムをパッケージにあしらった、小形小倉羊羹も登場! 写真右・「東京2020パラリンピックエンブレム 小倉羊羹5本入」、左・「東京2020オリンピックエンブレム 小倉羊羹5本入」(各1,728円*税込、9月下旬まで販売予定)。この時期だけのお楽しみはお見逃しなく!
〈とらや 銀座店〉
住所:東京都中央区銀座7-8-6
電話番号:03-3571-3679
営業時間:10:00~20:00(日祝〜19:00)
定休日:1月1日
https://www.toraya-group.co.jp
「お客様に美味しいお茶が飲みたいと相談されたとき、真っ先にお伝えするのがこちらです」と、黒田さんが太鼓判を押すのが〈うおがし銘茶 茶・銀座〉。築地にある創業90年を迎える日本茶専門店の銀座店で、“どこにでもありそうで、どこにでもないお茶屋さん”がコンセプトです。
天井が高く開放的で洗練された雰囲気の1Fは、茶葉の販売スペース。常時2〜3種類のお茶を試飲していただきながら、茶葉の購入ができます。お茶の販売のほか試飲サービスも行なっています。スタッフの方が丁寧に淹れてくれるお茶は、香り高い美味しさ。思わずあれもこれも購入したくなりそうです。
なかでも黒田さんがイチオシなのは、こちらの2品です。写真右・「はいから」(100g540円*税込)と、左・「しゃん」(100g1,080円*税込)。
「はいからはほうじ茶なんですが、ほかのお店のものと比べるととくに香ばしくて美味しいです。これがないと寝られないと思うくらい、毎晩飲んでいますね」との言葉通り、こちらの品は煎茶としてそのまま飲めるクオリティの高い茶葉を焙じているので、香ばしい甘さは格別です。
「しゃん」は、銀座店でも不動の人気を誇る煎茶で、甘みと苦みのバランスが絶妙です。「はっきりした味で旨みがあり、香りだけでも癒されます。夏は水出しにすると旨みがとても引き立って美味しいです。そんな美味しい飲み方も教えていただいています」と、笑顔で語る黒田さん。
ゆっくりと美味しいお茶と和菓子をいただける、2Fの日本茶喫茶室もおすすめです。
「こちらでは厳選された和菓子によく合う、うおがし銘茶のお茶をいただけます。和菓子は訪れるたびに変わるので、楽しみもありますね」
「季節のお茶のセット」(1,000円*税込)は、週替わりの和菓子とお茶が2〜3種類味わえます。今回は、安政時代から続く新潟県〈大阪屋〉の和菓子「雪國」と、煎茶「春よこい」のアイスとホットなどがセットに。春の訪れが待ち遠しい、そんな気分にさせてくれます。
〈うおがし銘茶 茶・銀座〉
住所:東京都銀座5-5-6
電話番号:03-3571-1211
営業時間:1F 11:00~18:00、2F 12:00~17:00
定休日:日月
https://www.uogashi-meicha.co.jp/index.html
毎日自分でドリップしたコーヒーを愛飲するという黒田さんにとって、欠かせない存在の〈TORIBA COFFEE Boutique Coffee Roaster〉。世界中から良質のコーヒー生豆を選び、6種類のブレンド豆を中心に提供する珈琲豆専門店です。
店頭では、日替わりで2種類の「テイスティングコーヒー」(各100円*税込)を提供してくれます。「座ってゆっくりお茶できるほど時間がないときも、ここへ来ればサクッと気分転換できます。焙煎したばかりのコーヒーのいい香りに包まれながら、緑のある空間にいるだけで、リフレッシュできますね」と黒田さん。
コーヒー豆は2Fにあるこだわりの焙煎機で、豆の個性に合わせて最適な焙煎を施しています。2月は5種類のブレンドと、自家農園から届く「100%ピュア・ハワイ・コナ」、季節限定ブレンドを用意。
「私はもっぱら、マイルドブレンド派。迷ったらコレって決めています。甘み、苦み、酸味のバランスが良くて、毎日飲んでも飽きのこない味わいです。デザインが凝っていて洒落ているので、プレゼントにも喜ばれますね」
毎月、コーヒーにまつわるさまざまなコトやモノをテーマにイベントも開催しています。
「去年は突如、けん玉を売っていたり、ハンバーガーやホットドックの販売などなど、いろいろなお店とコラボしているのも面白いです」。
また、コーヒーを美味しく淹れる道具や、スペシャルなギフトなど幅広いラインナップも見どころです。「我が家のドリッパーはこちらで購入しました。コーヒーって飲むだけではなく、淹れている時間そのものも豊かな気持ちになれますよね」
銀座で美味しいコーヒーに出合える一軒は、覚えておくと重宝しますよ。
〈TORIBA COFFEE Boutique Coffee Roaster〉
住所:東京都銀座7-8-13 BrownPlace3F
電話番号:03-6274-6111
営業時間:11:00〜21:00(土日祝〜19:00)
定休日:不定休
https://www.toriba-coffee.com
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