GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

三枝 亮×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.73

三枝 亮×高嶋 ちさ子

2017.12.01

バイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんがゲストの方に、銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。最終回となる今回のゲストは、子ども服専門店の老舗「ギンザのサヱグサ」の代表取締役社長、三枝亮さんです。

挑戦と進化を続けるギンザのサヱグサが取り組むCSR活動

高嶋さん
今回で最終回となるこの対談ですが、最後のゲストはVOL.0にもご登場いただいた本サイトの立ち上げメンバーである三枝さんにお話を伺いたいと思います。気づいたらもう72回目ということなんですが、何年前に始まったんでしたっけ?
三枝さん
6年前ですね。
高嶋さん
うちの子どもたちもすいぶん大きくなりましたよ。サヱグサさんのところのお洋服がだんだん着られなくなってきました(笑)。早いですね~。
三枝さん
ちょっと、悲しいこと言わないでくださいよ。
高嶋さん
サヱグサさんというとやはりお洋服が有名だと思うんですが、子ども服以外にも、子どもキャンプ体験やお米のブランディングなどさまざまな取り組みをされていますよね。
三枝さん
子ども服ブランドですから、洋服を通じて服のカルチャーやファッションの楽しみ方を提案させていただいていたんですが、それ以外にも子どもたちの成長に役立てるようなことをブランドとして取り組んでいきたいということで、CSR活動(corporate social responsibility=企業の社会的責任)を進めています。たとえば、数年前からグリーンプロジェクトを立ち上げているんですが、水力や太陽光などの再生可能エネルギーにより発電されたグリーン電力によって、子どもたちにエネルギーの大切さを知ってもらったり、キャンプによって自然を体験してもらったり、子どもたちの心と体の成長をサポートする活動にも力を入れています。
高嶋さん
うちもサヱグサさんがやっていらっしゃる子どもキャンプに参加させていただきました。
三枝さん
ありがとうございます。
高嶋さん
子どもたちもすごく楽しんだようで、たくましくなったみたいです。成長を感じましたね。これまでもいろいろなキャンプに参加したんですけど、サヱグサさんのキャンプは引率の先生方がとても多くて、子どもたちを見守ってくれているんだなと安心感がありました。
三枝さん
キャンプだと、普段野菜を食べないお子さんも、モリモリ野菜を食べてくれるんですよ。
高嶋さん
環境なんですかね。私もそのキャンプに参加したら、野菜を食べられるようになるかな(笑)。
自然体験プログラム「SAYEGUSA GREEN MAGIC」

自然体験プログラム「SAYEGUSA GREEN MAGIC」

新しいサヱグサを体現した店舗と子ども服への変わらぬこだわり

高嶋さん
銀座のメインストアをリニューアルオープンされたそうですね。
三枝さん
ええ。弊社は今年で148年目を迎えるんですが、今年の4月、銀座4丁目のガス灯通りに移転しました。本店の移転は50年ぶりになります。合わせて、9月には大阪店もヒルトンプラザの地下一階へ移転しました。どちらの店舗も、子どもたちのためのスペシャリティストアというコンセプトはそのままに、ファッションカルチャーをより体現できる店へとリニューアルしました。子どもの装いというファッションカルチャーを、今まで以上にお客様に感じていただけばうれしいですね。
高嶋さん
本当にかわいいお店ですね。
三枝さん
ありがとうございます。細かなところにもこだわりを入れました。スピーカーひとつとっても、ただ音楽が流れればいいというのではなく、感受性豊かな子どもたちに本物の音を聞いてもらいたいという想いを込めています。
高嶋さん
そういえばサヱグサさんのお洋服って、裾の折り返し部分が長いですよね。成長に合わせて裾を出せるから、大きくなっても着られるんですよ。だから「高価だけど長く着られる」って、うちの母が言っていました。
三枝さん
子どもは肩幅より身長が伸びていくので、丈さえ長くすれば何年か着られるんですよね。ただ、機械だと返しのところの幅に限界があるので、手でまつっていかなければいけないんです。手間はかかりますが、気に入った服を少しでも長く愛用していただくために、こだわっている点ですね。
2017 AWコレクションより

2017 AWコレクションより

ザ・メインストア銀座

ザ・メインストア銀座

ザ・メインストア銀座 店内

ザ・メインストア銀座 店内

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