川瀬 和人×高嶋 ちさ子

銀座ならではのプライスレスな価値・体験を提供

高嶋さん

銀座という街で営業する上で大切にしていることや気をつけていることはありますか？　先ほどお店を覗かせていただいたら、「日本製」というフダがけっこうありましたが……。

川瀬さん

新生児用品に関してはほぼ「Made in Japan」ですね。銀座という場所柄と、また贈り物を選びに来られる方も多いので、“安心・安全”というイメージが強い日本製のほうがお求めやすいようです。また、ギフトとして購入される方の中には「銀座で買ったと言うと喜ばれるのよね」という方もいらっしゃるので、ショッパーひとつとっても、銀座らしさが出るように配慮しています。

高嶋さん

銀座に特別な思いを抱いている方は多いですもんね。川瀬さんは、銀座の青年会組織「銀実会」の企画部長も務められているそうですが、どんなことをされているんですか？

川瀬さん

新しい期が始まる4月からはまた違う役職になりますが、企画部は、銀座で行われるイベントを担当しています。毎年行っているのは、ゆかたや和装で銀座にお越しいただいた方々に和のおもてなしで涼をとっていただくイベント「ゆかたで銀ぶら」（8月の第1週目の日曜日に開催）で、その企画・運営が主な仕事になります。銀座のさまざまなお店に協賛してもらって、抽選会を行ったり、風鈴の絵付けをしたり、子供が遊べるような場所を作ったり……といろんな世代が楽しめるような催し物を開催しています。

高嶋さん

去年は大盛況でしたか？

川瀬さん

はい。去年は10回目だったんですが、年々人数も増えていますし、協力してくれる会社も多くなり、とても賑わいました。銀座という街にゆかたや和装で来る機会はなかなかないと思いますが、来ればプライスレスな体験ができる。それをお客様に感じていただいて、「また来年もゆかたや和装で銀座に来よう」と思っていただければいいなと思っています。

高嶋さん

本職もありながら、「銀実会」の活動をされるのは大変じゃないですか？

川瀬さん

たしかに「銀実会」の活動はボランティアですし、本職の傍ら、銀座のイベントに携わるのは大変な部分もありますが、楽しいですよ。また、メンバーのほとんどが銀座で会社を経営している2代目や3代目の人たちなので、銀座の中で自分と同じような境遇の友達がたくさんできたのも大きな収穫です。