GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

星原 隆志×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.47

星原 隆志×高嶋 ちさ子

2015.09.14

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライ ベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、南蛮銀圓亭を含む様々な飲食店を手がける「株式会社カリオカ」の代表取締役社長、星原隆志さんです。

銀座で創業して80年。

高嶋さん
ビーフカツレツ、車海老のグラタン、牛舌シチュー……。先ほどメニューを見せていただいて、本当にどれも美味しそうですね。こちらの創業はいつですか?
星原さん
銀座にあるこちらの南蛮銀圓亭は創業45周年になります。会社のカリオカは、昭和8(1933)年にスタートいたしまして、創業は80年以上です。
高嶋さん
カリオカさんが会社名なんですね。
星原さん
ええ、そうなんです。カリオカは祖父の代で開業しまして、始めは喫茶店やバーよりスタートしました。当時はブラジル産のコーヒーを出していましたので、“リオ”にかけて、カリオカと名づけたそうです。昔はそれがハイカラだったんでしょうね。
高嶋さん
カリオカさんは何店舗経営なさっているんですか?
星原さん
銀座には、洋食の「南蛮銀圓亭」と同じビルにあるバーの2店舗、横浜にうどん店、喫茶店、ハンバーグ専門店の3店舗がございますので、合計5店舗です。
高嶋さん
もともと銀座でお店をされていたんですか?
星原さん
はい、祖父が上京して銀座で喫茶店を開業したのが始まりです。珍しいもの好き、新しいもの好きの性格だったようで、銀座で一旗揚げたいという気持ちがあったようです。
高嶋さん
おじい様が創業し、お父様の代でお店を広げられたんですね。
星原さん
はい、そうです。店名に「南蛮」とありますが、外国からの舶来文化を日本に紹介することが目標だったようです。今までに、フランス料理店、イタリア料理店、洋菓子店など、洋食文化のお店をオープンしてきました。父は直情型の性格で、30年前にタイへ視察旅行に行った際、その食文化に深く感銘を受け、そのころまだ日本では馴染みのなかったタイ料理をやりたいと言い出し、翌年にタイ料理店をスタートした、なんてこともありました。
高嶋さん
すごい!行動力のあるお父様ですね!

ハワイのホテルマンを辞め、父親の跡を継ぐため日本へ帰国

高嶋さん
星原さんが、社長に就任されたのはいつですか?
星原さん
私自身は7年前にこちらへ来ました。それまではホテルマンをしていたんです。
高嶋さん
言われてみると、確かにホテルマンっぽい顔立ちですね(笑)。
星原さん
ホテルのロビーに立っているだけで、今でも必ずホテルマンと間違われて道を尋ねられるんですよ(笑)。
高嶋さん
アハハ! それはすごい特技ですね。働いていたのはどちらのホテルだったんですか?
星原さん
ハワイのラナイ島のホテルです。
高嶋さん
そうなんですね。うちの主人の父が、旅行はラナイ島と決めているので、もしかしたらお会いしていたかもしれませんね。その後、後を継ぐことになったきっかけはなんですか?
星原さん
父が急に他界したのがきっかけです。虫の知らせじゃないですけど、たまたまビザの更新で日本に戻ってきたときだったんです。もっとハワイでのんびり働いていたかったんですが、それを機に日本へ戻ってきました。
南蛮銀圓亭 店内

南蛮銀圓亭 店内

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