GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

小仲 正也×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.43

小仲 正也×高嶋 ちさ子

2015.05.01

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、世界中のお香やフレグランスを扱う「株式会社大香」の専務取締役、小仲正也さんです。

世界中から厳選したクオリティの高い香りのアイテムを扱う香りの専門商社。

高嶋さん
大香さんの事業内容をお聞かせいただけますか。
小仲さん
香りの専門商社として1965年に創業して以来、お香やお線香の原料の輸入、関連会社である株式会社日本香堂の製品を輸出しております。一方で、世界中から厳選したエッセンシャルオイルやホームフレグランスなど香りの商品や雑貨を輸入し、近年では自社ブランドの企画、販売なども手がけています。
高嶋さん
大香さんというとお香など和のイメージだったんですが、アロマなども手がけていらっしゃるんですね。海外とビジネスをすることにおいて、どんなことが大変ですか?
小仲さん
原料やお線香の輸入先は主に香港や台湾なのですが、中華圏の方はとくに信頼関係を重視されますので、友好的な関係を築くことが重要ですね。
また、日本市場はクオリティの高さが求められているので、高品質へのこだわりを理解してもらえるかどうかもポイントです。海外の方からすると、不良品ではないというレベルのものも、日本では売れませんからね。

大香で取り扱っているブランドのひとつ「Finessence(フィネッサンス)」

記憶と深い関係がある香りの効能。梅雨の季節におすすめのお香は?

高嶋さん
これから梅雨の時期になりますが、じめじめした季節におすすめの香りはありますか?
小仲さん
白檀の香りがいいですね。ソフトで上品な香りは、ジメジメした季節の鬱陶しさを浄化してくれますよ。湿気のあるときにお香を焚くと、実際に湿度が下がるわけではないのですが、涼しげな気分になれますね。
高嶋さん
たしかに白檀の香りって懐かしい感じがしてなんとなく落ち着きますね。畳っぽいというか、乾いた感じですね。そういえば知り合いのアーティストの方が、ステージに上がる前に香りをまとって気分を上げる、という話をしていたんですが、香りには気持ちに働きかける効果がありますよね。
小仲さん
香りには記憶をよみがえらせたり、感情を動かしたりという働きがあるので、その方はそれでやる気のスイッチを入れているんでしょうね。香りは種類によってリラックス効果や安眠効果など様々な効果があると言われますが、人によって感じ方はいろいろなので、ご自分が好きな香りを好きなタイミングで使うのがいいと思います。たとえば、一般的にオレンジなどの柑橘系の香りは元気が出ると言われているのですが、寝る前にその香りを嗅ぐことで安眠できる人もいると思いますし。
高嶋さん
たしかに!音楽もそういう側面がありますね。押し付けるものであってはならないなと思います。

大香オリジナル商品 「りらく」のリードフレグランス 白檀の香り

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