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Hello! RADIO CITY:!AMAZING GINZA!No.28維新號~ずっとこれからも美食の街・銀座、だからこの店!

強風にあおられながらも、小さな灯で互いを照らし合うように、「銀座愛に満ちた人々の支え合いによって街がつくられている」と語るのは、銀座の老舗中国料理の名店「維新號」の鄭彬さん。日本を代表する商業地という顔を持つ銀座は、大手ではない小さなお店が集まって、豊かな表情をつくっています。人と人が紡ぐネットワークや、日ごろのコミュニケーションによって育まれた店主同士の信頼関係は、この苦境の最中においてより一層確かなものになったことでしょう。

番組名:Hello! RADIO CITY(中央エフエム 84.0MHz)
放送日時:2021年3月18日(木)12:05~12:20
ナビゲーター:JUMI
出演者:鄭彬(維新號 4代目)

神保町から赤坂、銀座へ、偉人が愛した祖国の味を継ぐ

JUMI
今回の「!AMAZING GINZA!」は、『ずっとこれからも美食の街・銀座、だからこの店!』というテーマで個性ある飲食店を応援する企画です。今日のAMAZINGなゲストをご紹介しましょう。銀座の老舗中国料理の名店、維新號の4代目でいらっしゃる鄭彬さんをお迎えしました。お目にかかれて大変うれしいです。鄭さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
JUMI
鄭さんは維新號の4代目ということで、大変お忙しくされていることと思います。日常のお仕事や銀座との関わり、銀座の好きなところを教えていただけますか。
私は30歳までサラリーマンをしていまして、それから家業である維新號に入って銀座に関わるようになりました。若いころは、銀座は敷居が高い街というイメージを持っていました。仕事をするようになって、銀座の街はいろいろな歴史があることや、百貨店に入るような錚々たるお店が銀座に本店を構えていることを知りました。銀座全体が百貨店のようで、路地から大きな通りまですべてが楽しい街が銀座だなと思っています。今は隅々まで銀座が好きになりました。
JUMI
銀座を満喫していらっしゃるのですね。
日常の仕事としては、だいたい赤坂か銀座のお店に立っています。それ以外は事務所で雑務や庶務を行っています。基本的にはお客様との触れあいが好きなので、接客を中心に仕事をしています。
JUMI
創業122年と伺っています。もともとは神保町で始められて、そのときにお客様としていらしていたのがすごい方々なんですよね。
蒋介石や孫文、魯迅もいらしています。
JUMI
教科書に出てくる方ばかりですね!
中国の著名な方ばかりですが、若いころに日本に留学されている時代がありました。そのころの維新號は神保町でまだ小さなお店でしたが、祖国の味を求めて維新號に集まって食事や会話を楽しまれたと聞いています。
JUMI
その場に居合わせたかったですね!

上海料理という文化を、日本で育む

JUMI
今コロナ禍で銀座の飲食店の皆様も、毎日、工夫と努力を重ねられていると思います。今の状況をどのように捉えられていますか。
インバウンドのお客様が一気にいなくなりました。またお店のある7・8丁目は、特に夜のにぎわいがある場所ですから、やはり街から人がいなくなったという印象を強く受けました。でも今、銀座の街ではあの手この手で立ち上がろうとしていています。“美味しい銀座デリバリー”を始めたり、個性あるお店ががんばっています。安全対策にも人一倍気を遣いながら、お客様のお戻りをお待ちしています。昼だけではなく、夜も安心して皆様にお越しいただけるように努力しています。
JUMI
維新號は大変歴史のあるお店ですが、料理の神髄や軸として大切になさっていることはどんなことでしょうか。
維新號の初代は上海の少し下にある浙江省(せっこうしょう)宁波市(にんぽうし)から日本にきました。上海料理は濃厚な白湯スープを使う料理が特徴です。ですからそれを使ったフカヒレやなまこの煮込みが上海料理の代表です。1つの文化としての上海料理を、日本で絶やさないように伝えていきたいと思っています。
JUMI
すばらしいですね。お料理の神髄を感じながらいただけることは本当にありがたいですね。4代目として、お店の一番推しの料理をご紹介いただけますか。
弊社の看板商品は2つあります。1つは大きな肉まんで、もう1つはフカヒレの姿煮などの煮込み料理です。ぜひ召し上がっていただきたいと思います。
JUMI
おいしそうですね!お饅頭は本当に絶品です。フカヒレの姿煮も自分へのご褒美としてぜひいただきたいお料理です。
銀座三越では、3月17日(水)~3月30日(火)まで、お饅頭やフカヒレの姿煮のちらしをのせたお蕎麦などをリーズナブルな値段で気軽にイートインできる催事に参加しています。ぜひお楽しみください。

食文化を育んできた小さなお店の灯を、消してはならない

JUMI
鄭さんは、銀座の食文化を守っていくためにどんなことが大切だと思っていますか。
銀座は大企業だけではなくて、個人で商売を営んでいるお店もたくさんあります。個人店が集まる街が活気づくことは、1つの街の食文化を守ることなのではないかと思います。コロナ禍で本当に大変ですが、とにかく街にある小さなお店の明かりが消えないようにしていくことが大切だと思います。
JUMI
銀座の飲食店は敷居が高いわけではないですよね。お隣のお店にお醤油を借りに行くと伺ったことがあります。下町情緒があってお互いが信頼している印象を強く感じています。鄭さんはいかがでしょうか。
皆様、銀座で長く商売をされている方が多いので、横のつながりと絆が深いですね。街でイベントがあるときも二つ返事で参加して、ボランティアにも来てくださいます。自分たちで街を盛り上げていますね。本当に銀座を愛している方が多いので、もうお醤油くらいなんてことはない、すぐ貸してくれます(笑)。
JUMI
この番組にも銀座からいろいろな方にご登場いただてお話を伺いますが、皆様、銀座愛に満ちているとおっしゃいますし、それを私は毎回感じています。そういう強い思いがあればこの銀座の食はずっと守っていけそうですね。最後に鄭さんからリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。
銀座は万全の体制で皆様のお越しをお待ちしています。コロナ対策は、店舗でできる限りの対策をしていますので、安心していらしてください。銀座にお越しの際には、1丁目から8丁目まで、隅々の銀座のお店をお楽しみください。ぜひ、お待ちしています。
JUMI
ありがとうございます。今日のAMAZING GINZAは維新號の4代目、鄭彬さんをお招きしてお話を伺いました。鄭さん、今日はありがとうございました。
ありがとうございました。

出演者プロフィール

JUMI

2010年から中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとして番組制作等に携わる。
知れば知るほど奥深く、沢山の「宝物」を有する中央区の魅力を「ヒト・モノ・コト・オト」を軸として、多くのリスナーの方々にラジオを通してお伝えしたいと活動する日々。
街と人と橋と地下鉄をこよなく愛しています。

鄭彬(てい・あきら)

維新號4代目。30歳までサラリーマンを経験し、家業である維新號に入社。
お客様との触れあいが好きで、接客を中心に仕事をする毎日を送る。
http://www.ishingo.co.jp/

協力:中央エフエム株式会社(http://fm840.jp/

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