中央エフエム「Hello! RADIO CITY」の「! AMAZING GINZA !」コーナーは、18回目を迎えました。銀座ならではの商業文化を築き、その価値を銀座らしさとして守り育ててきた銀座の街は、新型コロナウイルス感染拡大により、前代未聞の苦難に直面しています。全銀座会という銀座を包括する地元組織が、苦境にさらされている個店に対してなにができるのか。今求められることを把握するため、アンケートを実施しました。
番組名: | Hello! RADIO CITY(中央エフエム 84.0MHz) |
放送日時: | 2020年10月15日(木)12:05~12:20 |
ナビゲーター: | JUMI |
出演者: | 永井真未(全銀座会G2020事務局、銀座越後屋) |
みんなで見たかった銀座の景色
- JUMI
- 今日のアメージングなゲストの方をご紹介しましょう。全銀座会G2020より永井真未さんにお越しいただきました。永井さんよろしくお願いいたします。
- 永井
- よろしくお願いいたします。
- JUMI
- 永井さんは4回ほどラジオにご出演いただいております。さて、今回のメッセージテーマは「本当だったら今ごろ」です。永井さんの「本当だったら今ごろ」を教えていただけますか。
- 永井
- 本来でしたら、2020年夏、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020大会)が開催され、日本中がすごく盛り上がっていたはずでした。秋にはメダリストのパレードが銀座で行われて、皆さんが東京2020大会の余韻に浸っていたんじゃないかなあと思います。
- JUMI
- 4年前のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのメダリストの方は中央通りをパレードなさいましたものね。
- 永井
- はい。虎ノ門から銀座を通って、すごく盛り上がったパレードでした。「4年前の光景が今年もあったはずだったのに…」と思ってしまいます。
- JUMI
- そういう意味でいうと今ごろは、東京2020大会の余韻に浸っていたんですよね。2020年は本当に複雑な年になってしまいました。
安全と清潔は、いつだって銀座の商売の基本
- JUMI
- そのような中、今日は永井さんにお越しいただき、全銀座会G2020として、銀座の街の方へ緊急アンケートをされた結果についてお話しいただければと思います。
- 永井
- 新型コロナウィルスの感染拡大という前例のない事態を銀座の街全体で乗り越えるために会員の方々がどんなことにお困りなのか、把握したいと考えました。今後街としてどういうアクションを起こしていくべきか考えていく材料として、皆さんの意見を集約するためにアンケートをお願いしました。
- JUMI
- そうですか。実際にこのアンケートを通してどのようなことがわかりましたか。銀座が何に悩み、またどのような方向に向かおうとしているのか、銀座は世界中の方も注目している街ですので大変参考になると思います。
- 永井
- アンケートを行ったのは7月下旬から8月中旬です。昨年同月比の業績に関しては、全体の約9割以上の方にマイナスの影響が生じていることがわかりました。また売り上げ減少の主な要因を見ていきますと、国内の消費者とインバウンドの売り上げ減少が全体の8割を占めています。
- JUMI
- 国内の消費者の方は、外出の自粛要請や他県から東京都内へ入れないという状況があり、かなりの打撃になったと想像されます。インバウンドによる銀座への影響も大きいのでしょうね?
- 永井
- そうですね。一時、銀座は外国人観光客が非常に多いと感じられた方もいらっしゃると思います。また海外から入国制限もあり明らかにインバウンド需要は影響を受けているように思います。
- JUMI
- 銀座には飲食店、小売業、サービス業などさまざまなお店があります。業種が多岐にわたるということで、すべてを把握するのは難しいように感じます。
- 永井
- 把握も難しいですし、困っていること、要望されることが業種によってさまざまです。どういった困りごとがあり、どのような対応ができるかに関しては、個店さんの努力にお願いせざるを得ない部分と、業界団体に力を借りなくてはいけません。また街としてできることはごく一部に限られることがあらためてわかりました。また、特定の団体や業種ではなく、皆さんに共通することに取り組んでいくのが街の役割だとわかりました。
- JUMI
- 街として一番取り組まなくてはならないのはどのようなことですか。
- 永井
- 銀座の企業やお店の要望を取りまとめて行政機関に働きかけることや、新型コロナウィルス感染対策などの現状を取りまとめ、銀座が安心な街であると外に発信していくことを求められる方が非常に多かったです。
- JUMI
- 今までこのコーナーで「ゴミ出しルール」など、銀座をいかに清潔に保つかのご苦労をお話しいただきました。衛生というのがすごく街にとって大切なんですよね。
- 永井
- そうですね。一斉清掃と言いまして皆さんで銀座通りや晴海通りの歩道を清掃する活動を行ったり、個店の皆さんが毎日掃除されたりするなど、清潔を保つことは日々徹底しています。そういったところが銀座に来ていただくためのアピールポイントになると思うので発信は続けていきたいと思っています。
- JUMI
- 非常に地道な活動だと思いますが、皆様の活動が報いられるのはとても大事なことだと思います。またこういった活動を情報発信することは非常に有効ですね。全銀座会では銀座公式ホームページ「GINZA OFFICIAL」を運営していますよね。こういったウェブサイトやSNSでの発信はどうされていますか。
- 永井
- 従来は銀座で行われるイベント情報の発信が主でしたが、こうした状況でイベントも中止せざるを得ない状況になりました。「銀座にはたくさんの魅力がありますよ」というところを知っていただけるようなSNSやホームページのコンテンツ制作を進めています。
生活スタイルは変わっても、銀座を歩く楽しさはこれからもずっと
- JUMI
- このコーナーのタイトルでもある「!AMAZING GINZA!」。これもG2020の活動の一つだと思います。こちらについてなにかイベントなどはありますでしょうか。
- 永井
- コロナが終息したあとにはなりますが、銀座の楽しみ方をご提案できるような「!AMAZING GINZA!」なイベントを考えています。
- JUMI
- 歩行者天国はどうされていますか。
- 永井
- 歩行者天国は密を避けて銀ぶらを楽しんでいただける一番のコンテンツだと考えています。クリスマスのイルミネーションなど、どのようなイベントができるかわかりませんが、そういったことも積極的に情報発信していきます。
- JUMI
- クリスマスのイルミネーションはぜひ実現できるといいですね。今SNSを活用した企画が進んでいるとお聞きしましたがどのような内容でしょうか。
- 永井
- はい。「#中央区観光商業まつり」と「#銀座エール飯」というハッシュタグをインスタグラムに投稿していただくと、抽選で素敵なプレゼントを差し上げるキャンペーンを実施しています。
- JUMI
- 私もそのハッシュタグで二度ほど投稿させていただきました。SNSに投稿された銀座のお店や料理の写真を見ることで、見た人々がそのお店に行くなど、次々と連鎖が生まれると良いですね。これからどのように銀座がコロナ禍を乗り超えていくのか街の皆さんそれぞれが考えていらっしゃると思います。コロナ禍が落ち着いて、また楽しく銀座の街に出かけられるようになると良いですね。
- 永井
- これから四季のなかでも特に過ごしやすい秋になります。外出自粛期間にオンラインショッピングやデリバリーの良さに気づかれた方も多いと思います。それでもやはり外の空気を吸いながら、銀座の街で銀ぶらやショッピングをしていただきたいと思っています。ぜひ銀座の街へ足をお運びいただければと思います。
- JUMI
- 銀座のウィンドウディスプレイはすばらしいですからね。ぜひ密を避けながら中央区、銀座に遊びにいらしてください、と皆さんに伝えたいですね!本日は全銀座会G2020より永井真未さんにお越しいただきました。永井さんありがとうございました。
- 永井
- ありがとうございました。
出演者プロフィール
JUMI
2010年から中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとして番組制作等に携わる。
知れば知るほど奥深く、沢山の「宝物」を有する中央区の魅力を「ヒト・モノ・コト・オト」を軸として、多くのリスナーの方々にラジオを通してお伝えしたいと活動する日々。
街と人と橋と地下鉄をこよなく愛しています。
永井真未
大学卒業後、会社員生活を経て、父親が8代目を務める老舗呉服店「銀座越後屋」へ入社。本業の傍ら、銀座の街の活動に取り組み、2020年とそれ以降を見据えた街の活性化と、銀座のブランド価値を高めるための取組を行うプロジェクト「G2020」の事務局を務めている。
http://www.ginza-echigoya.co.jp/
協力:中央エフエム株式会社(http://fm840.jp/)
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