中央区のコミュニティFM「中央エフエム」の「!AMAZING GINZA!」コーナーでは、隔週で銀座の商店主たちがAMAZINGな銀座を紹介しています。No.2には銀座通連合会の理事長を務める齋藤充が出演し、自身のスポーツ体験を織り交ぜながら、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会(以下、東京2020大会)への期待を語りました。
番組名: | Hello! RADIO CITY(中央エフエム 84.0MHz) |
放送日時: | 2020年2月20日(木) 12:05~12:20 |
ナビゲーター: | JUMI |
出演者: | 齋藤充(一般社団法人銀座通連合会理事長、全銀座会代表幹事、株式会社銀座千疋屋代表取締役社長) |
新旧が混ざり合い、「銀座人」が育つ
- JUMI
- 今日のアメイジングなゲストの方をご紹介しましょう。銀座千疋屋代表取締役社長で銀座通連合会理事長の齋藤充さんです。齋藤さん、こんにちは。
- 齋藤
- こんにちは。私、全然アメイジングじゃないんですけど。
- JUMI
- いやいや。もう、ご登場がアメイジングじゃないですか。本当に。すごく日焼けなさっていますね。
- 齋藤
- 外にいるのが好きなんです。
- JUMI
- そうなんですか。実は今日のメッセージテーマが、「あなたが今一番楽しみにしていること教えてください。」なんです。齋藤さんはいかがですか。
- 齋藤
- この時期はマラソン大会のシーズンなので毎年楽しみにしています。各地の大会に出るのが好きで、趣味ですね。
- JUMI
- 3月1日の東京マラソンは出られるのでしょうか。
- 齋藤
- 残念なことに一般ランナーが出られないのです。その知らせを聞いたのが、私の誕生日の日だったので、素晴らしい誕生日を今年はいただいたなという印象でいっぱいです。思い出に残る誕生日になりました。
- JUMI
- 衝撃ですね…。次の楽しみを見つけたいですね。
- 齋藤
- そうですね。今一所懸命考えています。
- JUMI
- 斎藤さんは銀座千疋屋の代表取締役社長でいらっしゃいますが、身体の免疫力や抵抗力をつけるのに、フルーツってすごく大事だと思います。
- 齋藤
- そうだと思うんですけどね。科学的には私は証明できないのですが、やはり果物を食べていた方が免疫力も上がると思います。
- JUMI
- そうですね。いろんな形で自分の身体を鍛えていくことはとても大事だと思います。齋藤さんご自身は銀座千疋屋さんの4代目ということもありますし、銀座通連合会の理事長というお立場で、お若いころは銀座の街をどういう風に楽しまれたのでしょうか。
- 齋藤
- 銀座生まれ銀座育ちと思われがちですが、実は私は、生まれは港区、育ちは三鷹市です。父は銀座生まれ銀座育ちでしたが。
- JUMI
- あら、アメイジング。
- 齋藤
- アメイジングなんですよ。こどものころは、銀座に来たこともほとんどありませんでした。たまに、親に連れられてうちの会社に来たりすることが、銀座に来る機会でしたが、全然来ていなかったですね。
- JUMI
- まあ!そんな齋藤さんが、今は銀座通連合会の理事長なのですね。
- 齋藤
- そうですね、銀座通連合会の総会が行われて、その場で正式にお受けしました。
- JUMI
- それは本当に齋藤さんのお人柄ですね。みなさん待ちに待っていたと思います。理事長としては日常どんな活動をなさっているのですか。
- 齋藤
- 昔から、銀座の町会等々の組織がしっかりしているので、結構いろんな会合が頻繁に行われています。理事長になると必ずそうした会に出て、いろいろ挨拶しなければなりません。そういう街の方々とのお付き合いの負担は非常に大きいですね。
- JUMI
- 毎回緊張ですね。
- 齋藤
- 銀座にはいろんなイベントもありますが、そういう時にも顔出しますので、プレッシャーは大きいですね。
- JUMI
- 銀座の街を歩いていると、みなさんが、「あ、齋藤さん」と声かけてくれるお立場になられましたよね。
- 齋藤
- 私は自転車に乗る機会が多いのですが、自転車は気軽に乗れるので、うっかりすると信号無視をしがちなんです。最近は誰が見ているかわからないので、しっかりと交通ルールを守るようになりました。(笑)
- JUMI
- いや、見てなくても守らなくてはいけないんですけどね(笑)。でも本当に、そういうお人柄の齋藤さんが銀座の皆様をまとめていくということは、いろんな形でたくさんの方のご協力のもと、支えられながらということになるのでしょうね。
- 齋藤
- 支えられているからやれていると思います。
- JUMI
- 齋藤さんご自身、この銀座通連合会の理事になられてから、眺める銀座とはどういう街ですか。
- 齋藤
- いろんな会合に出ると、銀座の人は、銀座のことを本気で愛しているんだなと、いろんな会合に出るとひしひしとわかりますよね。
- JUMI
- 「銀座愛」が、本当にお一人一人に芯からあることがわかりますよね。一方で、銀座は、古いもの、伝統のものと新しいもの、先進のものがうまく共存し、融合し合っていると言われるのですが、新しく銀座の街に仲間入りした方たちも、やはり銀座への愛はあるんでしょうか。
- 齋藤
- そうですね。そういう人たちも、銀座に出たいという思いがあって銀座に出てきていると思います。銀座の街にいると、銀座に昔からいる人たちとの触れ合いも多いので、新旧が一緒になって、銀座は今後どうあるべきかを考える機会も結構あります。うまい具合に混ざり合って、「銀座人」として育ってくれるのではないかなと思います。
- JUMI
- 「銀座人」ってかっこいいですね。ちょっとなりたい気がします。
東京2020大会への期待と、銀座のチャレンジ
- JUMI
- さて、さきほど齋藤さんご自身もスポーツに親しまれてらっしゃると伺いましたが、いよいよ今年やってくる予定の東京2020大会。これに対する期待と、銀座の街の様子はいかがでしょうか。
- 齋藤
- 東京2020大会が決まってからだいぶ経ちますが、銀座としてはいかに多くの来街者をおもてなしするかを主眼に考えてきました。具体的に何をどうしたらいいかは、なかなかまとまらない部分もあるんですが。もう直前でございますので、とにかく不快感を与えないで、おもてなしをしようということを商店街一丸となって、考えて実行していこうという段階になっていますね。
- JUMI
- なるほど。おもてなし、と一言で言うと、短い言葉で簡単かもしれませんが。その奥に、どれだけの経験値、どれだけの思いが詰まっているのかを考えると、本当に深い、本質的なおもてなしって、どんな風にやったらできるのだろうって、みなさんお考えですよね。
- 齋藤
- そうですよね。なかなか難しい部分もあるんですけどね。
- JUMI
- その銀座の一体感を理事長として感じてらっしゃいますか。
- 齋藤
- 銀座は街の組織がとてもしっかりしている街なので、一言で言うと非常に風通しのいい街だと感じます。銀座一丁目から八丁目までかなり広いですから、例えばどこかの丁目の一部分で悪い部分があるなってなると、情報がすぐに入ってきます。
- JUMI
- みなさんで情報を共有できるということなんですね。
- 齋藤
- はい。銀座のどこかで銀座らしくないことが起きたときに、これを解決するためにはどうしたらいいか、話し合いがもたれて解決に導いていく仕組みが昔からありました。
- JUMI
- それは、齋藤さんが理事長になる前からずっと、綿々とあるんですか。
- 齋藤
- ええ、前々からずっと、そうなんです。
- JUMI
- それはある意味では信頼感につながりますよね。
- 齋藤
- 火災で言うと、初期消火の段階で発見して対処できるので、火事にはならない。過去の諸先輩方が苦労されて作られたすばらしい仕組みだと思います。
- JUMI
- そうですね。東京2020大会では、世界中の目がここ東京に注がれると思いますが、その中でも銀座は、世界でも通用する固有名詞だと思います。銀座通連合会として、今年はどんな試みをし、どんなチャレンジをするのか興味があります。何か具体的なことはあるのでしょうか。中央区も7月21日に聖火ランナーが走りますが、なんと銀座の街も聖火が走るんですよね。
- 齋藤
- ええ、その予定です。
- JUMI
- そういうのを含めて、地域の皆さん、銀座の皆さん、そしてそれを見に来る人もたくさんいらっしゃると思います。おもてなしは非常に気を遣いながらも、楽しいものになると良いですね。
- 齋藤
- 昨年ラグビーのW杯が行われて、非常に盛り上がりましたよね。オリンピックに向けて良いムードになりました。ラグビーW杯の記憶を忘れずに、このまま、あるいはそれ以上に盛り上げていきたいと思っています。
空が見える、ヒューマンスケールな街並みがつくる居心地の良さ
- JUMI
- 齋藤さんが思っている銀座という街、今は銀座通連合会理事長になってからの銀座の魅力をぜひ皆さんにお伝えいただきたいと思います。銀座の魅力ってどんなところなんでしょう。
- 齋藤
- 銀座にはビルの高さを制限するルールがあります。よく言われていますが、銀座はヒューマンスケールな街です。空が見える街を維持して、人間の目線を考えた街並みにしたいです。私自身、銀座はとても人間味が溢れている街だなと思います。そしてそれがずっと保たれていて、安心する街ですね。
- JUMI
- レストラン同士でどうしても醤油が足りないときに、ちょっと走って醤油を借りにいくという話を以前聞いたことがあります。ちょっと驚き、アメイジングな感じがして、すごく素敵な街ですよね。
- 齋藤
- 本当に居心地のいい街だと思うので、これからも居心地の良さを保っていきたいと思っています。
- JUMI
- 東京2020大会後の銀座はどんな風に発展していくのでしょうか。
- 齋藤
- 東京2020大会前後ではなくて、銀座は永遠に安心、安全でなければならない街だと思っています。東京2020大会をきっかけに、地下道などかなりいろんなところの整備がされるのですが、まだバリアフリー等々で追いついていない部分もあります。そういった部分も含めて、少しずつでも改善していければ良いと思います。
- JUMI
- ますますの発展、進化ですね。期待しています。
最後になりますけれども、齋藤さんからリスナーの方にメッセージをお願いします。
- 齋藤
- 先ほども申し上げた通り、私は生まれも育ちも中央区ではありませんが、昨年念願の中央区民になりました。
- JUMI
- それはすばらしいですね。
- 齋藤
- ずっと仕事では中央区に来ていましたが、住んでみるととても緑が多く、環境も良くて、本当に人間味あふれた良い街だと思いました。ぜひとも、皆さんも中央区、特に銀座に来ていただければなと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
- JUMI
- ありがとうございます。本当にみなさん、銀座を目指して来てくださると思います。「!AMAZING GINZA!」第2回目のゲストは、銀座千疋屋代表取締役社長で銀座通連合会理事長の齋藤充さんをお招きしました。齋藤さん、ありがとうございました。
- 齋藤
- ありがとうございました。
出演者プロフィール
JUMI
2010年から中央エフエムにてナビゲーター、プロデューサーとして番組制作等に携わる。
知れば知るほど奥深く、沢山の「宝物」を有する中央区の魅力を「ヒト・モノ・コト・オト」を軸として、多くのリスナーの方々にラジオを通してお伝えしたいと活動する日々。
街と人と橋と地下鉄をこよなく愛しています。
齋藤充
1987年駒澤大学経営学部卒、同年4月株式会社銀座千疋屋入社、2002年同社代表取締役社長就任、2008年子会社パティスリー銀座千疋屋を設立し代表取締役社長就任、2011年東京果物商業協同組合理事長就任、2003年~2004年銀実会理事長、2005年~2009年銀座通連合会常務理事、2010年~2018年同会副理事長、2019年同会理事長就任し現在に至る。
https://ginza-sembikiya.jp/
写真提供・協力:中央エフエム株式会社(http://fm840.jp/)
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