GINZA CONNECTIVE (高嶋ちさ子対談シリーズ)

山根 淳司×高嶋 ちさ子

GINZA CONNECTIVE VOL.40

山根 淳司×高嶋 ちさ子

2015.02.13

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、昭和10年から続く、ふぐ料理の料亭「やま祢」の代表取締役社長、山根淳司さんです。

目指すのは、家庭的で温かいお店。来た人がほっとするおもてなしを提供

高嶋さん
一度、家族で来てみたいですが、素敵な内装とかを見ているとやはり敷居が高いですね。全室個室ですし、接待で利用される方が多いですよね?
山根さん
接待で利用してくださる方は多いですが、敷居が高いことはありませんよ。両親が言っていたのは、銀座のお店ですが、家庭的な温かいお店にしたいということ。うちに着たらほっとするね、というおもてなしに精進してきました。それをこれからも続けていきたいです。
高嶋さん
でも、うちはチビがまだ小さいんですよ。
山根さん
全然大丈夫ですよ。ふぐがない時期のランチでしたら定食で1,500円ぐらいからありますし、お気軽にお越しください。
高嶋さん
それなら伺えそうです。おすすめは何ですか?
山根さん
やはりお刺身ですね。ふぐのコースがおすすめです。ふぐは、ご用意するのに時間がかかるものですので、御予約のときにコースを決めていただくようにしています。
高嶋さん
ほお。さすがですね。本当に今度一度来させて下さい。

銀座で暮らしているからこそ、地元のお祭りや店の伝統を守り続けたい

高嶋さん
最後に銀座への想いを伺いたいです。
山根さん
私は、生まれは赤坂ですが、銀座で育ち、今も銀座に住んでいます。その分、移り変わりも見て来ました。
高嶋さん
ずっと銀座にお住まいなんてすごいですね。
山根さん
いえいえ。東銀座のこのあたりは、銀座の中でもオフィスが多い場所です。でも、東京オリンピックの開催で築地あたりが選手村になれば、東銀座のあたりも人の流れが変わるでしょうね。そうなったときに賑やかになる分、安心、安全の面でも強化していければいいと思っています。
高嶋さん
暮らしているということで、何か特別な想いはありますか?
山根さん
銀座は放っておいても、進化する街だと思います。銀座で暮らす私たちは、横の繋がりを大事にして、この界隈のお祭りの伝統を守り続けたり、自分の商売が明るくできるように昔からのお店の文化を大切にしたりと、できることを少しずつ続けていければいいなと思います。

高嶋 ちさ子

ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、海外で活躍後、日本に本拠地を移し、全国各地でコンサートを行っている。現在は、演奏活動を中心としながらも、テレビやラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場はさらに広がりを見せている。

高嶋ちさ子オフィシャルウェブサイト

山根 淳司

「やま祢」代表取締役社長。4代目。大学卒業後、ふぐ料理店で修行し、ふぐ調理師免許を取得。
幼い頃から銀座で育ち、現在も銀座在住。ふぐ料理は12月~2月が繁忙期のため、冬季は仕事ひと筋。昔はラグビーをしていたが、ケガをして辞め、現在はゴルフが趣味。

「やま祢」ウェブサイト

取材・文: 高橋瑞穂 取材場所:やま祢

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