大住一誠×高嶋ちさ子

2014.08.11

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんと、銀座人たちの対談シリーズ。高嶋さんにとって銀座は、仕事でもプライベートでも思い入れのある街。そんな高嶋さんに、ゲストの方をお迎えして銀座のあれこれをディープに聞いていただきます。今回のゲストは、銀座の老舗キャバレー「白いばら」の代表取締役大住一誠さんです。

毎月変わる、生バンド付きの豪華なショー＆ダンスを楽しめます

高嶋さん: キャバレーというのはショーやダンスを楽しめるんですか？
大住さん: はい。うちでは、ショーを1日2回行っています。毎月内容を一新させているので、常連のお客様にも楽しんでいただいています。他に生バンドによる演奏もあり、豪華ですよ。
高嶋さん: どういうバンド編成ですか？
大住さん: だいたい5人で、リードギター、ベース、ドラム、サックスです。それが2バンドいて、片方には女性ボーカルも入ります。女性ボーカルもジャズが得意な人、オールディーズが得意な人、今の若い子たちが歌うR&Bなど、5名ほどが日替わりで登場するので、楽しんでいただいています。カラオケをバンドの生演奏でできるのも、なかなか珍しいかもしれませんね。
高嶋さん: 毎月ショーの内容を変えるのはすごいですね。
大住さん: イメージを具体的な形にするのは大変ですが、やりがいがありますね。オールアナログなので、階段などの大道具もスタッフ数名で動かしたり、昭和っぽいですが生バンドによる懐メロイントロクイズなどのイベントを考えたり、お客様に楽しんでいただくために頑張っています。
高嶋さん: すごく私の仕事と共通します。私もヴァイオリンを触ってもらうコーナーを設けたり、客席に降りて近くで聞いてもらうなど、日々工夫をしていますから。いかにお客様に楽しんでいただくかという意識を持ってお仕事をするのは大事ですよね。

そして、こちらではエンターテインメントだけでなく、提供しているお料理も素晴らしいと伺っているのですが…
大住さん: はい。明瞭会計とお料理が充実していることでも知られております。名物のカツサンドをぜひ召し上がってみてください。
高嶋さん: (ひと口食べて)わあ、美味しい！　揚げたてでサクサク！肉もすごくジューシーですね。
大住さん: 注文を受けてから揚げているので、アツアツを提供しています。お寿司や飲み放題などが付くコースも人気です。できるだけリーズナブルなお値段で安心して楽しんでいただきたいですから。
高嶋さん: お料理もおいしくて、ショーも豪華で…楽しいですね！
大住さん: はい、うちに来ればみんな元気になりますよ。

ショーに出演するダンサーの皆さん

大人気の名物カツサンド

昭和の雰囲気を大切にしながら、常に向上心を持ち続けたい

高嶋さん: 最後に銀座に対する想いをお聞かせください。
大住さん: はい。銀座は昔から全国から来る方たちが憧れを抱く特別な街です。銀座で商売をさせてもらっているという自覚を持ち続けることが、常によいサービスを提供しようという向上心につながっています。
高嶋さん: 3代目でいらっしゃいますが、お父様から受け継いだ精神はありますか？
大住さん: 父からは、歩いていても｢銀座｣に入るときは帽子を被りなおし、ネクタイが曲がっていないかを確認しなければならないと、教えられてきました。｢銀座｣とはそういう街だと。ですから、銀座の老舗キャバレーということで、銀座という街の誇りを持って、しっかりと良質なサービスを提供していかないと、と思っています。
高嶋さん: レトロな雰囲気を守りつつも、新しいことに常に挑戦されていて、徹底していますもんね。
大住さん: はい。銀座で商売をさせていただく以上、徹底しなければダメだと思うんです。｢昭和の雰囲気｣を大切にしながら、何度お越しいただいても楽しめる空間を作り続けていきたいです。先代から受け継いだ｢白いばら｣を次世代につないでいきたいですね。