Ginza×銀ぶら百年 Vol.18
西銀座、という地名には特別な思い入れがある。もっとも、行政上の町名に西銀座というのはない(銀座西、という名称が使われていたことはある)けれど、当初丸ノ内線の駅名は西銀座といった。以前ここで「不二家」のことを書いたときにもふれたはずだが、幼いころ、丸ノ内線を使って銀座へ出かけることが多かった...
Ginza×銀ぶら百年 Vol.17
銀座らしい店の1つに帽子屋さんがある。銀座通りを歩くと、ひと昔前までは8丁目に大徳、2丁目にトラヤ、老舗の帽子屋が南北の隅にあった。新橋寄りの大徳のほうはもう30年近く前に消えてしまったが、京橋寄りのトラヤはいまも健在だ。僕も、4、5年ほど前にここで買ったパナマ帽を夏の季節に愛用している。 ...
Ginza×銀ぶら百年 Vol.16
2年前の夏、ふらりと入ったテイジンメンズショップで久しぶりにシャツを買った。シアサッカーの白い地にヨットの絵柄が細かくプリントされた半袖のシャツ。なんとなく懐かしい時代のスポーツシャツの趣が感じられて、去年の夏にもネイビーブルーの柄違いのを買って愛用している。銀座では江戸や明治創業の老舗も珍し...
Ginza×銀ぶら百年 Vol.15
子どものころの銀座の記憶を回想するときに、まず思い浮かんでくるのが不二家のたたずまい。銀座通りの6丁目(現在のGINZA SIX向かい)に銀座店があったけれど、僕にとってとりわけ印象深いのはいまも残る数寄屋橋店だ。 おそらく、初めて親に連れていってもらったのは幼稚園児の年ごろと思われる...
Ginza×銀ぶら百年 Vol.14
4丁目の交差点から銀座通りを新橋方面へ歩く。6丁目の松坂屋の跡には、脇のビルまで取りこんで大きなGINZA SIXの建物ができあがったが、その向こうに隠れるように7丁目のビヤホールライオンは健在だ。とりわけ夏に向かうこの季節、渋い薄紅色の外壁に〈ライオンビヤホール〉の黄看板が出たあの建物を...
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