柳宗悦氏と上村六郎氏が復興させた幻の木綿布「丹波布」。
手紡ぎ、草木染め、手織りの技法を守りながら、豊かな風土が織りなす、ざっくりとした風合いは「静かな渋い布」と称され愛され続けています。
「丹波布復興協会」が立ちあげられてから70年の記念作品展に向けて、令和の時代に着たい色や柄、風合いを求めて完成した、着尺、名古屋帯、角帯を一堂にご紹介いたします。
会期:2024年9月27日(金) ~29日(日)
場所:銀座もとじ 和織、男のきもの、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和染 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)
ぎゃらりートーク
丹波布技術保存会技術者協会会長・塚口佳代氏、イラズムス千尋氏をお迎えし、作品やものづくりについてお話を伺います。
日時:9月28日(土)10~11時
場所:銀座もとじ 和織
定員:40名様(無料・要予約)
作品解説
日時:9月29日(日)14 ~14時半
場所:銀座もとじ 和織
定員:10名様(無料・要予約)
作家在廊
9月27日(金)14~18時
9月28日(土)11~18時
9月29日(日)11~16時
工芸ライター 田中敦子さんに取材執筆いただきました。
丹波布(たんばぬの)とは
丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地で農家によって盛んに織られ、当時は「佐治木綿」と言われ愛用されていました。畑で栽培した綿から糸を紡ぎ、藍、栗の実の皮、ヤシャブシ、山楊、こぶな草、ハンノキなどの草木で染め、手織りで仕上げられ、絹のつまみ糸を緯糸に入れるのが特徴です。
国指定選択無形文化財 「丹波布」 を所有する丹波布技術保存会。
1954年に佐治の名士ら9人が立ち上げた 「丹波布復興協会」 (翌年に技術保存協会に改称) で、 1957年に国の文化財指定を受けます。 その後、1984年に丹波布の第一人者である足立康子さんらが、織り手で組織する 「丹波布技術保存会」 として再興されました。青垣町にある丹波布伝承館の元指導員と卒業生有志でつくる 「技術者協会」 は会員約30人が保存会に入会しており、地域の歴史と文化を受け継ぎながら、丹波布の実直で奥深い美を追い求め邁進しています。
*「丹波布」の名は、柳宗悦によって、復興時の1953年に名付けられました。
*銀座もとじ和織 2018年10月初催事、2020年40周年記念展 銀座の柳染出品