銀座いなり探訪
2020.11.01
新しい時代は古い時代ををこわすものなの?それとも上に積み上げていくものなの?
小さなビルが集まって大きな建造物に変身していくのを見ていると、そんなことをふと考えてしまいます。
老舗ののれんが新しいものに大変身した銀座SIX。今回はそこに鎮座する、いくつもの伝説をもった稲荷を訪ねます。
(エレベーター到着)
稲荷神社らしい言い伝えをもつ靍護稲荷ですが、稲荷神社ではお馴染みの赤い幟や狐像などは置かずに、現代の景色との調和を保ちながら品よく鎮座されています。それは、この屋上庭園を訪れる人たちに対し、神社の方からアピールするのではなく、ふと気がついた人が、それぞれの思いと共に手をあわせてほしい、という今の時代らしい、人と稲荷との関係なのでしょう。江戸時代に根岸に勧請され、昭和初期から銀座6丁目の松坂屋を守っていた靍護稲荷は新しい形で銀座SIXを護っているのです。
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