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素になれる3店舗

「素になれる3店舗」

2018.10.01

今回のゲストは、銀座もとじ 2代目の泉二啓太さんです。泉二さんは、高校卒業後、ロンドンの大学でファッションを学び、その後渡仏。帰国後、2009年に銀座もとじ入社、現在はクリエイティブディレクターとして「銀座もとじ 男のきもの」オリジナルコレクションを立ち上げ、ものづくりからビジュアル制作までを行っています。

泉二さんからのミッションは「素になれる3店舗」ということで銀座を散策してきました!

たくさんの小さな驚きを感じられる店舗

まず、はじめに訪れたのは、銀座一丁目の昭和通り沿いにあるファッションブランド「WEWILL」さん。こちらのお店は、なんと86年もの歴史あるビル「川崎ブランドデザインビルヂング」の1Fにお店を構えています。今年の7月にオープンされたばかりのお店です。

デザイナーの福薗英貴さんが手掛けるこちらのブランドは、生地や製造も全て日本国内でできており、機能的なデザインは、着ることで”新たな気づき”があったりと、こだわりのある商品であふれています。

店内は白壁でシンプルな内装、自然体でリラックスできる空間が広がります。

店内奥には大きな「GINZA」のロゴが入ったTシャツを発見しました。 GINZA限定プリントTシャツは、黒・グレー・白の3色があり、GINZAの”GIN”の部分がリフレクターになっています。

こちらのバックパックはPORTERとのコラボ商品。縦開きになっており、大容量で使いやすさ抜群です。

泉二さんも、早速気に入った洋服を試着してみました。着物も2分で着替えられるというだけあって、あっという間に着替えられていました。

試着室の床はなんと畳になっており、店内のいたるところにこだわりが感じられます。

お店の入り口にはお店のキャラクター、アズニャンが出迎えてくれます。何種類かいるのでよかったら見つけてくださいね。

WEWILL GINZA
東京都中央区銀座1-20-17 川崎ブランドデザインビルヂング 1階
営業時間 11:30 – 20:00
定休日 不定休
http://wewill.tokyo
一冊の本を通してのコミュニケーション空間

続いて向かった先は、「1冊の本のみを販売する面白い本屋さんがありますよ」と聞き、森岡書店さんへ。

こちらのお店も、銀座一丁目にあり、なんと1929年(昭和4年)に建てられた、アールデコ調の歴史的な建物で東京都選定歴史的建造物に指定されている「鈴木ビル」の1階にお店がありました。

期間中に1冊の本のみを販売するという森岡書店店主の森岡督行さんにお話しを伺いました。

もともと、茅場町で本屋とギャラリーを開いていた森岡さんは、当時開いていた出版記念イベントやトークショーなど通じて、一冊の本を中心に生まれるコミュニケーションの可能性を感じ、新しいことにチャレンジしようと2015年に銀座で1冊の本のみを売る本屋さんを銀座でスタートされました。

展示は、1週間ごとで、そのなかでトークショーなども行われているとのこと。

1週間ごとに次々と展示するのは大変なことなのでは?とお伺いしたところ、今だけしか見ることができない、というちょうどよい期間がだいたい1週間ほどで、日本のお花見のような、催しものに行く感覚を意識されているそうです。

伺った日に展示されていた本は、撮影監督の瀧本幹也さんの作品集が販売されていました。

日本を代表する街、銀座を選んだきっかけは、戦中期に発行された対外宣伝雑誌「NIPPON」の発行元である日本工房が鈴木ビル全体を使っていたという歴史があり、日本の出版の聖地であるビルから、日本を発信するというコンセプトや哲学を引き継ぐことができるのではと思ったためだそうです。

一人のアーティストにフォーカスして、発信する。一冊の本からたくさんの人と人との出会いが生まれる素敵な本屋さんにお伺いすることができました。

森岡書店 銀座店
東京都中央区銀座1−28−15 鈴木ビル1階
営業時間 13:00 – 20:00
定休日 月曜休
https://soken.moriokashoten.com/
戦後から変わらぬ味を届ける焼き鳥の名店

最後にお伺いしたのは、泉二さんの呉服屋店の並びにあり、よく通っているという焼き鳥屋、鳥政さんへ。

レトロな雰囲気のお店で、お店ののれんは、なんと伊集院静さん直筆とのこと。常連のお客様に愛されているお店なんですね。

終戦直後に創業されたというこちらのお店。店内はほっこりするようなレトロな雰囲気で、カウンターのみ10席ほどで、こじんまりとしています。

銀座三越の裏手あたりにあり、入るとさっそく優しい店主さんが迎えてくれました。

こちらのお店は、伊集院静さんをはじめとした古くからの常連さんが多いそうで、17時の開店からすぐに混み合うとのこと。

まずはつきだしに鳥ささみの刺身がでてきました。白髪ねぎがアクセントでヘルシーで美味しい一品です。

箸休めにはお母さん手作りのお漬物とともに、お店で人気メニューの一つという手羽先をいただきました。

焼き鳥とともに添えてあるお味噌もお母さんが味にひと手間加えており、そのままの塩加減もちょうど良いですが、さらにお酒が進みそうです。手羽先も焼き加減がちょうどよく、出来立てのパリッとジューシーなお味でした。鶏肉は、築地の専門店で仕入れているそうです。

通常のおまかせコースは、焼き鳥7本にスープ、お漬物、大根おろし、鳥ささみの刺身がセットで3,000円(税別)

二代目、三代目、そしてお母さんと家族で切り盛りされている素敵なお店です。

紹介したくなる、粋な焼き鳥屋さんに出会うことができました。

鳥政
東京都中央区銀座4-8-13 銀座蟹睦会館ビル 1F
営業時間 17:00 – 22:00
定休日 日・祝日(土曜日が祝日の場合はお休み)

プロフィール

成田 美織
成田 美織

2017ミスアース群馬代表・全国大会4位ミス・ファイアー受賞。同年2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場し、各国の出場者達の投票によって決まる、ミスフレンドシップ賞を受賞。現在はモデル・MCとして活躍中。